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ヴィンテージロレックスは安定推移。そして潜在的には軟調?

では、元祖オークション界の寵児、ヴィンテージロレックスはどうだろうか。

vintagerolexforum.comのオーナーであり、この分野の専門家として広く知られているクー氏は「ヴィンテージロレックスの市場は信じられないかもしれませんが、やや軟調です」と語った。「ほかの分野で見られるような市場の熱狂が反映されていないため、価格が停滞しているのです」

ヴィンテージロレックスに関して、私は専門家ではないことを認めよう。それは私の時計知識のなかで最も顕著な弱点だ。このカテゴリーには非常に多くの細かな違いがあり、細かなディテールを把握するのは非常に困難で、問題を混乱させる偽物もたくさん出回っているからだ。

それにしても長らくヴィンテージウォッチ市場を牽引してきたエンジンが、F.P.ジュルヌをはじめとするインディーズ系の後塵を拝すことになるとは想像もしていなかった。

「オークションでは、高品質のヴィンテージウォッチはあまり出品されていませんでした」とウィンド氏。「これまで市場に出回っていないものという点では、若干枯渇しているように思えます。しかし、私はこの市場が軟調だとは思っていません。安定していて、まだ成長の余地があると思っています。現行の時計や独立時計師の作品に見られる価値を考えると、ヴィンテージのロレックスは今、価格に対して大きな価値を提供していると感じます。特に現行のノーチラスやアクアノートが非常に高騰しているなかで、すばらしいSS製のヴィンテージデイトナを10万ドル以下で購入できるというのは実際に価値のあることだと思います」

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